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onsen skiing
2月連休の温泉スキー 汽車 登場人物 なべちゃん クラブメンバー ひろみ なべちゃんの若き新妻 鈴木氏 横浜から野沢にアイターンしたという。元山路クラブ会員。詳細不明。 オマタ師 伝説のテレマークスキーヤー 川崎亀 アウトドアカメラマン ヨナス氏 山岳小説家 敷島社長 探検家 地平線社長 スキーに行くのにスキーを忘れたのは初めての経験だった。なべちゃんちで車のドアを 開けて気がついた。ひろみさんの大奈スターを借りて深夜の中央道を行く。戸隠大橋は 数年前に行ったことがある。乙妻山スキーのときだ。長野市から入ったが、今回はハイ ウエイが延びているので信濃町インターでおりる。降りたところに道の駅がありそこの 隅にテントを張る。風呂にでも入りたいところだが未明の3時。あきらめて冷酒をのん でばたりと眠る。明け方風が吹いてきて雪となった。案の定、天気はだめか、と熟睡し て起きるともう9時ころであった。顔をあらい道の駅のお茶をいただき、戸隠大橋へ。 天気は悪くなく、佐渡山は3時間ほどのスピード登山だった。 大汗をかいたので、温泉、温泉と唱えながら、黒姫のスキー場方面へ車を走らせる。黒 姫温泉の看板をみて寄ってみるがいまいちの雰囲気。どうせなら妙高のカンポへでもと 雪の中のドライブ。満員御礼で本日は立ち寄り入浴はできません、と張り紙がある。そ んなのあり? と近所のランドマークへ向かう。1200円とあって即ユーターン。そ ういえば関川の共同湯があったね、あの向かいの焼肉やもよかったと駅前経由で旧道奥 の温泉へ。200円?ほどで近所のじいさん連がくつろぐ関川共同浴場でのんびりする。 向かいの焼肉やは店を畳んでいた。 夕食は国道を走らせ、かすかに記憶にある「山小屋」へ。老夫婦の経営する清潔な店、 悪くない。薪ストーブが心地よい。ここで鱈腹飲み食いして、再び道の駅へ。なべちゃ んが一瞬にしてテントを設営してくれる。もうろう状態のままシュラフに入る。8時前だ ったのではないだろうか。温泉ですべすべした自分のカラダがうれしい。 目をさますと朝の5時だった。 再び戸隠大橋へ。鈴木氏が野沢からやってきた。着くなりいきなり500ccのビールと 焼肉弁当をほう張り始める。こういう人は強いな、と思ったら、やはり山では強かった。 ひきずりまわされるように黒姫山を徘徊すること7時間。ヨロヨロとなって車に戻る。それ にしても黒姫山は素晴らしくよい山であったことよ。 温泉、温泉と唱えながら、菅平のオマタ師の山小屋へ向かう。鈴木氏は去る。(鈴木氏は 巻尺と計りを携帯していてスキー道具の重量を測るのが好きなようだった)彼はスキーも うまい。 小布施経由、鈴木氏に教わった須坂の温泉へ。志賀高原方面が夕日に輝き見事な光景。そ れにしても冬型で大荒れという予報はどうしたのだろう。 温泉センターは国道沿いの殿堂だった。こんなものは以前にはなかった。5時半からは7 00円が550円になるらしい。ちょうど5時半であった。すべすべしたカラダになった。 下駄箱に仕舞ったスニーカーを探し出すのに10分もかかる、それほど巨大な下駄箱部屋 であった。それほどもうろくも進んでいるのであった。 携帯電話で誘導されながらオマタ師の小屋に入る。オマタ師と川崎亀はすでに出来上った 状態で真っ赤な顔でにらみあっていた。 小屋は時計型の薪ストーブがあって、夢のような一夜を過ごすことができた。 よく朝も晴。みんなでネコ岳へ。極上のアスピリンスノーを滑る。これほどのコンディシ ョンは初めて。コロラドの雪を髣髴とさせる半日だった。頂上の気温がマイナス15度だっ たからそれもむべなるかなである。とにかく寒い山である。 オマタ師の友人経営のカレーやが休みなので、ではラーメンでもとラガーラーメンでランチ。 師に分かれを告げて、浅間山を眺めながら佐久道を行く。渋滞対策で中央道へ抜けるプラン だ。 記憶を探りながら、高根の温泉センターがよいかと飛ばす。清里の下で、天女の湯という看 板をみつける。新規開拓、とプランをかえ、そこを訪ねる。高原の公園とかなんとかという 名所にある洒落た湯であった。750円で、まいいかとチェックイン。結構な湯であった。 甲府で夢屋のラーメンをいただき、ついでにとギョウジャニンニクギョウザを頼む。渋滞逃 れで笹子峠を旧道で越え、大月からはたいへんスムースに帰京の途につく。 双葉のサービスエリアで、見慣れた顔にあう。ヨナス氏であった。敷島社長の車を運転して いて社長は助手席でおろくのように熟睡しているのであった。八ヶ岳帰りとのこと、連日吹 雪であったとぼやく。ぼくらは3日間いい天気だったよ、と言うと、不思議そうな顔をして いた。 注 なべちゃん クラブメンバー ひろみ なべちゃんの若き新妻 鈴木氏 横浜から野沢にアイターンしたという。元山路クラブ会員。詳細不明。 オマタ師 伝説のテレマークスキーヤー 川崎亀 アウトドアカメラマン ヨナス氏 山岳小説家 敷島社長 探検家 地平線社長