IN THE WOODS

alpine climbing in yatsu

2月の八ヶ岳、真澄の半生


登場する主な食べ物
大判焼き 
世田谷
真澄
かもねぎそば
おいなりさん
おにぎり
ハンバーグ
天ぷらそば
野沢菜

調布の駅前でいけさんを待ちながら一個80円の大判焼きを3つ買った。並んで買っている
くらいで焼きたては香ばしくてとてもおいしかった。ひとつは運転の川崎亀にあげる。12
時ころ諏訪南のインターでおり、目の前の食堂に入って昼とする。かもねぎそばを注文する。
都会並の値段だがうまいのかまずいのかようわからない。
すぐ横のコンビニで行動食においなりさんなど買い、諏訪の銘酒真澄をひと箱購入。川崎亀
が世田谷土屋酒造の世田谷を持ってきているので、今夜は豪勢な宴になりそうだ。
みのど口から雪の多い道を2時間半。鉱泉に着く。横岳の夕日がものすごかった。気温もマイ
ナス15度くらいとみた。
小屋にはちゅうさんとみうらが先着していて、さっそくあったかいラウンジで一杯と思うが
、川崎亀といっしょの世田谷はいまだ到着せず、真澄をチタンコッフェルであっため熱燗と
する。バテモードに酒が入ったのですぐに出来上ってしまう。
6時には夕食となった。ハンバーグなど食べる。ワインが2本ほど差し入れされてそれも飲
む。あまり口にあわなかった。
食後、たわいのない話をしながら9時の消灯まで。さらにヘッドランプをつけながら池、川
崎は世田谷を空けてしまったようだ。世田谷は終わってしまった。
翌朝、2月2日 5時に起きる。ふとんのなかであたためておいたお稲荷さんを食べ、スト
ーブの上であたためた大判焼きをひとつ食べるとおなかがいっぱいになった。行動食のおに
ぎりを胸ポケットにいれて、たまたまどこかで入手したホカロンのようなものもいっしょに
入れておく。初めての試みである。コーヒーをいただき、7時前にスタート。
真澄はまだ5合目ほど残っているのでザックに入れる。今日から天気が下り坂とかでぱっと
しないがなんとかなりそうだ。歩きだして30分ほどでトレールがなくなり、交代でラッセ
ル、三叉峰ルンゼに向かう。
雪が多く1,2ピッチは雪の斜面となっていた。
3ピッチ目はソロで全員が登る。雪壁をダブルアックスでがんがん行くのは気持ちがよい。
4ピッチ目は5メートルくらいの氷壁があった。池、ちゅうリード。5ピッチ目はたいした
ことなく、そこでロープをまく。胸であたためていたおにぎりを食べる。ほかほかでおいし
かった。気温はマイナス10度くらい。
源頭部で城砦状の壁に囲まれる。突破口が3メートルくらいのミックスで、ロープをフィッ
クス。この3メートルがA0なのにいちばん難しかった。
そこから2ピッチほど登ると縦走路にでた。まだ12時前。
北アルプスや富士山などが見える。頭の部分が厚い雲に覆われている。
稜線は雪が多く、アルプスのように素晴らしく、危険もいっぱいだ。雪壁をトラバースしたり
下ったり、八ヶ岳の縦走路とは思えないスリルがある。昨日からいままでアイゼンが岩に当た
ってがりがりと鳴る音をほとんど聞かない。それほど雪がたっぷりなのだ。
地蔵尾根をだーっ、とくだり行者小屋着。1330。
運んできた真澄を池さんといっぱいづつ飲みほし乾杯。
石尊稜や三叉峰ルンゼを振り返るとなにやら険悪そうな表情をみせていて、小同心ルンゼは一
枚の細長い雪壁となっていた。
5人無事帰還できてよかった。なにが起きてもおかしくない危険がいっぱいの一日だった。
雪が踏まれて歩きやすくなった道をスムースにくだり、みのど八ヶ岳山荘?で川崎亀のお
ごりでビール飲む。野沢菜とビールがよくあう。もっと飲みたかったが先があるのでがま
ん。ここの犬は、シェトランドの雑種のように見えたが、仕種が人間の子供のようで
とても可愛い。頭もいのかもしれない。
小淵沢スパシオで600円の温泉に入り、そこで600円のてんぷらそばを食べ帰京9時前に
は自宅着。
昨日から今日、よく飲みよく食べたが運動もこなしたので勘定はあっているかもしれない。2
月の八ヶ岳の稜線まで旅をした真澄はまだ3合ほど残っていて晩酌用となった。
<汽車>

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