シングルトン・スキーラリー,ドリームチーム見参

THE DREAM TEAM IN SINGLETON SKI RALLY


TAKATO GOMI
 
   
第6回シングルトン・スキーラリー。登った滑った23チーム、69人。今年も笑
わしてくれました。初登場のドリームチーム見参。
1998-3月29日 
妙高・神奈山コース

 とにかく笑えて楽しいと前評判の高いシングルトン・スキーラリーに初挑戦してき
ました。どうせ行くならすごいメンバーでという事で私、五味隆登、カラファテ店員
のジャック中根、そして黒川春水の3人に決定。レースも速く、ツアーもベテランと
いうドリームチームです。男3人のチームより5分のボーナスタイムがもらえるので
、こりゃもうチームができた時点で勝ったも同然という変な自信をいだき妙高へと向
かったのでした。
 長野オリンピックのアイスホッケー、カナダとアメリカチームのように、えてして
ドリームチームというのは脆いもの。なんたって試合前からうかれてますからねえ。
我がドリームチーム、「トリオ・ザ・3位」もその例にもれず慢心しまくり。前日の
土曜は昼まで寝ていて、その上起きたらまずビールと飯。夜は夜で酒飲みまくりのド
ンチャン騒ぎという始末。こんなんで大丈夫という不安は見事的中するのでした。
 翌29日は暑いくらいの快晴の中、のべ23チームがいっせいにスタート。妙高は
神奈山の斜面に設けられた6つのチェックポイントをチームで通過するラリー形式の
レースです。
 我がトリオ・ザ・3位は幸先良くトップに立ちますが、パイロット役のジャック
コースミス。取り付きの登りで谷の急傾斜面にコースを取ってしまったため、一気に
後方集団にまで順位を落としてしまいます。この段階でトップの大黒屋ホッピーズ
は遥かかなたで、優勝は絶望的な状況。ついには、「バテてないで速く登れ」「ア
ンタがコース間違えるからやんか」などとののしり合い。もうチームワークはバラ
バラです。ドリームチーム、ピンチという感じ。
 しかし「これじゃアカン」と気を取り直してマイペースで登ることしきり。いつ
しか順位も3位に上がり、チームもうまく機能し始めるから不思議です。下りのセ
クションに入ると大黒屋のミスコースにも助けられ一気にトップグループへ。テレ
フォレスターも加え三つ巴のままデッドヒートはゴールまで続きます。そしてトリ
オ・ザ・3位は僅差でゴールスプリントを制したのでした。まるでジャンプ団体戦
日本チームのような逆転劇に感動の一瞬です。
 それにしてもツアーでもう一度滑ってみたい好コースを創ってくれたスタッフの
皆さんに感謝するとともに、油断大敵という言葉の意味を再認識した一日でした。


 

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