榎本 康二
キリマンジェロの雪
ウフル・ピーク(5895m) ギルマンズ・ポイント(5682m) ―◎――――__◎______ / / ∥ \ / 氷河 / ∥急登 \ /____ / ∥ \ / ∥ \ / ▲キボ・ハット(4703m) \ / ∥ /\/\/\ \ / ∥ / \ \ \ / 砂漠 ∥ /マウエンジ峰\ \ / ∥ (5149m) \ / / ▲ホロンボ・ハット(3720m) / ∥ / ∥ ▲マンダラハット(2727m) ∥ ∥ ▲マラング・ゲート(1770m) ∥ ∥マラング(1550m) 1996年12月に、アフリカ大陸最高峰のキリマンジャロ・キボ峰に登って きました。コースは、一般ルートのマラングルート。標準4泊5日のトレッキ ングです。私は、日本ですべて手配したので、割高になりましたが、時間があ る方なら現地でツアーの手配をした方が安いです。ディスカウントも交渉次第 。 日本から一人で行った私は、現地で、イギリス人2人組と一緒のパーティーと 成りました。会話はすべて英語。頭痛い!あと、ガイド・ポーターが6人とい うのが我がチームです。 出発点マラングゲートは、標高約1800m。入山届けを出して出発。マンダ ラハット(2700m)は、4人定員の三角屋根の小屋がいくつもあり、山小 屋というよりキャンプ場のバンガローといった感じである。日本の山小屋の様 に詰め込まれないのはうれしい。各小屋は、ソーラ発電システムで電気が点く 。 翌日はホロンボハット(3700m)まで。まず、マウエンジ峰(5149m)が見 えて、しばらく行くと、遠くにキリマンジャロ・キボ峰の台形の姿が見えてく る。山頂ある氷河はあくまで白く、「あれがキリマンジャロの雪か!感慨に浸 ってしまう。ホロンボハットは、同じ4人定員のロッジ群であった。下山者も 泊まるため、人が多い。私は他のパーティーの部屋に泊まる。このパーティー は日本人で、その内の一人がテレマーカーだった。キリマンジャロでテレマー ク談義で盛り上がる。(^_^;) 翌日、ホロンボハット(4700m)まで。同宿だった日本人は、もう一日こ こで泊まり、高地順化するそうだ。お金と暇のある人は、その方がとあと楽に なる。小さな丘を登ると草原はそこで終わり。そこから先は「THE SADDLE」と 呼ばれる赤茶けた岩と砂の砂漠である。キボハットに約1時に着。ここは、部 屋は1軒の建物にあるのだが、各部屋には2段ベットが入っていて、定員は守 られる。何度も書くが、日本の山小屋も見習って欲しいものだ。 夜中に出発して、ギルマンズポイント(5682m)を目指す。頂上近くで、 5000m以上の澄んだ(薄い)空気の朝焼けである。やはり、鮮やかな(よ うな)気がして感動物である。ほんとに美しい日の出であった。6時30分、 ギルマンズポイントについに到着。しばらく休み、最高峰ウフルピーク(58 95m)へ。約1時間で、アフリカ大陸最高峰へ。夢にまで見た瞬間だ。下り は、同コースを1泊で歩き通す。休みが無く結構きつい。また、キボハットま での道は、いわゆる砂走りで、埃がすごい。