ROCK CLIMBING IN INSU-BONG,KOREA

韓国インスボン(仁寿峰)のクライミング99

天気もよいのに1本しかのぼらなかった


INSU-BONG

 




1997-8-26.27
member KUROKAWA,KISYA、KAWASAKI

6月9日
朝いちの大韓航空で出発。金ポ空港まで
1時間半ほど。税関をでると大阪から3
0分まえについた黒ちゃんがいた。川崎
カメは海外での仕事はたくさんこなして
いるが、クライミングの遠征は初めて、
とはしゃいでいる。天気はよいのだが暑
い。カラ梅雨の東京と同じような天気。
1時まえに空港からタクシーでトソンサ
へむかう。並みのタクシーで2500円ほど
。ウオンは現在0.1をかけると円になる
とかでわかりやすい。
トソンサ入り口で1000ウオンの北漢山国
立公園の入園料金をはらって、全荷物を
背負って歩き出す。15キログラムほど
。1時間ちょとをのんびりと歩いて、曾
遊の地、白雲山荘着。おととしと同じよ
うな顔ぶれが働いていた。サックス奏者
の金さんは病気で入院中とかで不在。4
時前とあってまだ日が高い。白雲台はま
だ踏んだことがないのでハイキング道を
30分ほど、白雲台ピークにたつ。イン
スボン峰よりも高い。全山がかこう岩の
岩山、階段が刻まれた楽しいハイキング
ルートだ。地元のハイカーが雲霞のごと
く押し寄せる人気エリア。もどって水を
あびてからビールやマッカリでくつろぐ
。夕食は韓国式、そうそうに就寝。
6月10日
朝いちで向かいのサイコロ岩に行き朝日
をあびたインスボンを撮影。韓国式朝定
食をいただき、9時すぎには大スラブの
とりつきに着く。1pを僕がリードしてあ
いだに川崎カメがはいる。15年ほどまえ
のアゾロのレッドキャニオンというシュ
ーズをもちだしてきた川崎さんはスラブ
を登った経験はないとのことでとりの水
掻き状態でロープをつかんで登ってくる
。2pをくろちゃんがこわごわとオアシス
目指してのぼる。あいだにはボルトがひ
とつ。カマロットをあちこちに穴にかま
してプロテクションをとりながらのぼっている。
きのう夕方おそくなって入ってきた仙台
アルパインクラブの住吉さんら3人んも
後続。地元クライマーをぞくぞくと登っ
てくる。仙台グループは左のインスBへ
むかう。地元クライマーは医大ルートへ
。ぼくらは友情Bを登ることにするが、
ハンブルのトポとあっていまいちルート
がわからない。多分これだ、ということ
で1pのクラックルートにとりつくが、結
局これがサンチャンジーという5.8のク
ラック、けっこう微妙。2pをクロチャン
がのぼるが、これも意外ときびしくA0
がはいる。川崎さんはどちらもユマール
でのぼってしまう。2p目をフォローした
ぼくも核心部ではA0。ここは5.10dの核
心部であることがのちに判明。3pによう
やく友情Bに合流。45メートルの5.6のチ
ムニーを登る。先行する韓国人クライマ
ーの登り方をみていてバックアンドニー
の要領がわかったのでおそるおそるまね
して登る。彼等はノープロで45メートル
いってしまったが、3,4箇所にカマロッ
トをきめて、ようやくぬける。おそろし
く高度感のあるきれいなチムニーだ。韓
国人クライマーが冷たい水をくれあれこ
れ教えてくれる。みんな親切。3pは5.7
のダブルクラックでクロチャンがリード
、バランスが必用なクライミングだ。そ
のあとたぬきの腹経由でピークへ。懸垂
で反対側におりる。小屋へもどるともう
3時。3人で写真をとりながらのんびり
と登ったせいか、なんと6時間もかかっ
てしまった。きょうはこれで充分だね、
ということで水浴びしてからくつろぐ。
前日快晴で、あたたかくそれも疲れる理
由だ。
6月11日
きょうも快晴。のんびり食事して、どこ
へ登ろうか、と相談するが、あまりみん
なやる気はないようだ。ぼくも、もうひ
と汗かくのもなんだな、ということで衆
議一決下山ときまる。のんびりパッキン
グして登山口へ。タクシーでインサンド
ウのあたりまで、韓式旅館をさがそうと
するがうまく見つからず、あちこと右往
左往。結局ソウルホテルに電話して、タ
クシーで横付け。チェックイン後、東大
門の安売り店にいき5.10の靴を買う。ニ
ュートンが8000円、モカシムが5000円で
半値以下。もうかったもうかったと地下
鉄で帰宿し、夜はインサンドウの韓国式
海鮮店で食事し、就寝。翌朝、牛モツに
こみ朝定食で韓国料理の奥義を見せられ
敗退。10時すぎの飛行機で帰国。
(汽車)

  

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