高所順応私見
。。。
計画 ・メンバー(メンバー3名、他2名) 伊藤忠男、伊藤明子、楜沢健治、以上ArC 伊藤洋美(長女19)、清水不二(母、約70) ・7/14土曜16:00吉田口新5合出発、8合目泊(小屋) ・7/15日曜頂上、お鉢2週後、同コース下山 実際 7/15富士山から全員無事下山しました。 ほぼ狙い通りの高所反応が、全員に出て良いトレーニングだったと思います。 この種のトレーニングに興味のある方は、よかったら以下をお読み下さい。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 『高所登山の初期順応について』 20年以上前から、高所登山に際してのトレーニングに自分なりの仮説をもっています。 82年インドのCB14(6079m)と、89年ペル-(3つの5000~6000m峰) では、それを裏付けることができました。 95年のメラでは、考えが足らず、失敗しました。 この種のトレーニングについては、原真さんの数多のエッセイに繰り返しのべられていま すが、 僕の仮説は、初期順応(遠征の初期に行う順応活動)についてその隙間を埋めようとした ものです。 今回は2600m以上で、活動停止時間(つまり宿泊)を含めて20時間以上の滞在、 3000m以上で6時間以上のゆるやかな運動を行いまし た。すでに常識化していますが、高所順応の原理は高所刺激+超回復です。 しかし、”高所刺激”の中身についての詳細がまだあまりかたられていないと思っていま す。 僕の仮説は、一定の高さ(2600m以上)での運動とそれに連続して同じ高さでの休養 を加えた方が、初期順応がスムーズになる、というもので す。(危険もありますが) 端的にいうと、例えば日帰りで富士山の頂上を往復するスピード登山よりも、3000m 程度で、いったん睡眠をとって、再びのぼって降りてくる 方がいい、ということです。(僕の考えです) 以上、さわりだけ。詳しいお話はまた別の機会に。 なお、今回、富士山に同行しました72になる母は、ほぼ標準タイムで登頂し、頂上の神 社でご褒美をいただきました。夏の富士山は、最早”登 山”の世界とはかけ離れたものですが、障害物競走のワン・セクションとしては、相当厳 しいものです。混雑も含めてコツがいっぱいありますの で、もしこれから、お年寄りや子供、そこを踏んでみたいという外国の方などを連れてい く機会があれば、連絡ください。多少役に立つお話ができるかとおもいます。