平ガ岳を目指す

大雪で敗退の巻

石塚竜男

。。

 
1999-12/24-28

member 単独
24日昼		尾瀬戸倉到着、鳩待峠に向け出発。登山者先行1名、後行1名(同じパー
ティー)あり、
	積雪ツボ足で膝下。テレマークでくるぶし上。
	同日15:30津名木橋着、テント泊。天候晴れ時々曇り
25日朝		津名木橋発。前日のパーティは、ツボ足のため撤退。
	積雪ツボ足で膝上。テレマークで膝直下。
	同日14:30鳩待峠着。積雪50cm~1.5m。  至仏への稜線北側にテント泊。
	夜間降雪60cm、除雪2回。天候晴れ。昼より降雪、夜間吹雪く。
26日朝	早朝除雪。吹雪のため、停滞とする。除雪1回。夜間除雪1回
	天候一日雪、夜間大雪。
27日朝	夜間の降雪60cm~80cm。至仏への従走路が深雪で埋まり、空荷テレマークで
腿下となる。
	撤退とし、下降を始める。積雪テレマークで膝上。100mに5分~20分必要となる。
	林道を外れるショートカット、なだれるおそれがあるため使えず。ひたすら林道を
歩く。
	津名木沢出合着が14:30。テント泊とする。
	天候昼間で降雪、時々曇り。昼から晴れる。深雪が湿雪になり、困難。
28日朝	晴天。放射冷却のため、テント内で早朝ー18度まで気温下降。
	そのまま戸倉へと撤退続く。積雪上部でテレマークで膝上。下部膝下。
	昼、戸倉着。10時ころから気温急激に上昇。晴天となる。
	林道で、上部急斜面に日照あるところ、落石・落雪あり。通過に神経使う。
	カモシカ発見。
	予備日を一日残していましたが、再び降雪あると脱出困難なため下山しました。


総括。
  この時期の尾瀬エリアは、単独での長躯は困難です。(覚悟してましたが)
  夏・春期なら半日の行程の戸倉~鳩待間も、1泊2日となりました。
  他パーティのトレースは25日以降は一切無し。24・25日に自分でつけたトレース
も、
  27日にはすっかり消え、ひたすらのラッセルとなりました。

  できれば平ヶ岳、悪くても至仏、最悪でも山の鼻までと思っていた自分が馬鹿で
した。

  ただし、帰還時にも、燃料は白ガス700ml、食料3~4日分、下着1セットの余力は
  残しておりました。もう少し、時間的な余裕があれば、至仏までは行けたかもし
れません。

とりあえず、厳冬期は草津、嬬恋や上州武尊山、浅間や北八ツで過ごし、
GW直後にでも再度挑戦したいと考えております。

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